ゲームや動画編集、3DCG制作など、高い処理能力が必要な作業には、グラボ搭載のノートパソコンが欠かせません。しかし、GPUの種類やスペックは多岐にわたるため、どれを選べばよいか迷ってしまいがちです。
そこで本記事では、グラボ搭載ノートパソコンのメリットや選び方、用途別のおすすめスペックまで詳しく解説します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
コスパで選ぶなら新品未使用品・再生品がおすすめ!
ノートパソコンにグラボ(GPU)は必要か?
最初の項目では、ノートパソコンにグラボは必要なのかどうか、2つの観点から説明します。
- グラボ搭載ノートパソコンのメリット
- こんな用途で使うなら、グラボが必要
グラボ搭載ノートパソコンのメリット
グラボが搭載されているノートパソコンは、一般的なノートパソコンと比べて映像処理や計算処理が速いのが特徴です。動画のレンダリングやAIを用いた画像生成など、重い作業もスムーズに行えます。
また、一般的なノートパソコンではカクついてしまうような作業や3DCGの制作も快適におこなえるため、クリエイティブな作業をする人におすすめ。マルチディスプレイ環境での作業も安定します。
持ち運びが可能なノート型でありながら、デスクトップパソコンに引けを取らない性能を有しているのが、グラボ搭載ノートパソコンの魅力です。
こんな用途で使うなら、グラボが必要
動画編集において、4K映像のレンダリングやエフェクト処理を行う場合はグラボが必要です。グラボがあれば、作業時間が大幅に短縮できます。加えて、3DCGやCADを使った設計業務でも、複雑なモデルをリアルタイムで動かす際にグラボが必要です。
さらに、AI開発や機械学習の分野では、大量のデータを並列処理する際にグラボが必要になることも。
写真の現像やイラスト制作でも、フィルター処理などが高速化されるためグラボは欠かせません。
また、ゲームを快適にプレイしたい人にもグラボ搭載モデルがおすすめです。
代表的なGPUについて解説

この項目では、下記3つの代表的なGPUを紹介します。
- NVIDIA社 RTXシリーズ
- AMD社 Radeonシリーズ
- Intel社 Arcシリーズ
NVIDIA社 RTXシリーズ
NVIDIA社のRTXは、ノートパソコン向けGPUのなかで高いシェアを誇るシリーズです。ゲームから専門的なクリエイティブ作業まで、幅広く活躍する性能を有しています。
「リアルタイムレイトレーシング」と呼ばれる独自の技術が備わっているのが特徴。光の反射や屈折を忠実に再現するため、ゲーム映像の美しさが大きく向上します。また、画質を保ちながら動作速度を高める「DLSS」機能により、重いゲームでもスムーズに動かせるのも魅力です。
動画編集では、専用エンコーダーが書き出し時間を大幅に短縮。AI開発においては、CUDAコアによる並列処理が活用できます。
RTX 4050からRTX 4090まで幅広いラインナップがあり、用途や予算に応じて選べるのもポイントです。
AMD社 Radeonシリーズ
AMDのRadeonシリーズは、リアルタイムのレイトレーシングに対応しているのが特徴です。リアルな映像表現が可能で、解像度の高いテクスチャを用いるゲームでもスムーズに動作します。
AMD独自のFidelityFX Super Resolution技術が採用されているのもポイント。ゲームのパフォーマンスを向上させつつ、画質の高さも保ちます。動画編集やCG制作に活用できるのも魅力です。
加えて、DirectX 12 UltimateやVulkanなど、性能の高いグラフィックスAPIをサポートしているのもポイント。ドライバーも頻繁に更新されるため、安定してパフォーマンスが発揮できます。
また、同等性能の他社製品と比べて価格が抑えられているモデルが多く、コスパに優れているのも魅力。性能の高いグラボを安く手に入れたい人にもおすすめです。
Intel社 Arcシリーズ
IntelのArcシリーズは、最大32のXコアやXMXユニット、Intel XeSS技術が備わっているのが特徴です。リアルタイムレイトレーシングにも対応しており、動画視聴などでリアルな映像が楽しめます。加えて、DirectX 12 UltimateやVulkanなどのグラフィックスAPIにも対応。次世代ゲーム技術にも対応しています。
また、低消費電力ながらも高いパフォーマンスを発揮する省エネ設計が採用されているのもポイント。長時間の使用でも、安定して動作します。動画編集や3Dモデリングなど、コンテンツ制作にもおすすめです。
さらに、コスパに優れているのもメリット。エントリーモデルからハイエンドモデルまで、幅広いモデルがラインナップされています。
グラボ搭載ノートパソコンの選び方
この項目では、グラボ搭載ノートパソコンの選び方をご紹介します。グラボ搭載のノートパソコンを購入する際は、下記の2項目をチェックしてから選ぶのがおすすめです。
- GPUの性能
- CPUとのバランス
順番に解説します。
GPUの性能をチェックする
グラボ搭載のノートパソコンを購入する際、GPUの性能を事前にチェックするのがおすすめです。GPUの性能を見極めるためには、モデル名だけでなくベンチマークスコアも確認しましょう。
注意したいのは、同じシリーズでも世代が違えば性能が変わることです。旧世代の上位モデルが、新世代の下位モデルより優れているケースがあります。さらに、VRAM容量も見逃せないポイントのひとつ。負荷の大きな作業をする機会が多い場合は、8GB以上を目安に選びましょう。
また、自分が使いたいゲームや編集ソフトで、どの程度のフレームレートや処理速度が出るかを事前に調べておくのもおすすめ。実際の用途に合った性能かどうかも判断しましょう。
CPUとのバランスをチェックする
性能の高いGPUが備わっていても、CPUの性能が伴っていなければ本来の力を発揮できません。これは「ボトルネック」と呼ばれる現象で、性能の低い方のパーツが全体の動作速度を制限してしまいます。
たとえば、高性能のRTX 4090が搭載されていたとしても、搭載されているCPUがエントリークラスだと、GPUが持つ処理能力が発揮されずにパフォーマンスが低下します。反対に、ハイエンドCPUに低性能GPUを組み合わせた場合、映像処理でGPUが追いつかずフレームレートが落ちてしまうので注意が必要です。
搭載されているGPUの性能が高い場合、Core i7やRyzen 7以上のCPUを選ぶのがおすすめ。購入前にCPUとGPUが同じ性能帯にあるかを確認し、どちらか一方が極端に低くならないようにしましょう。
用途別のおすすめスペック
続いて、グラボ搭載ノートパソコンのおすすめスペックを、下記2つの用途別にご紹介します。
- ゲーミング用途向け
- クリエイティブ用途向け
ひとつずつ見ていきましょう。
ゲーミング用途向け

ゲーム目的でグラボ搭載のノートパソコンを購入する場合、プレイしたいゲームの推奨スペックとフレームレートを基準に選びましょう。
軽めのeスポーツ系タイトルであればRTX 4050クラスでも十分ですが、AAAタイトルを高画質で楽しむにはRTX 4060以上がおすすめです。とくに、4K解像度やレイトレーシングをオンにしてプレイする場合は、RTX 4070以上の高性能モデルを選びましょう。
CPUはCore i7やRyzen 7以上、メモリは32GB程度あると快適に遊べます。また、ゲーム中は発熱が大きいため、冷却性能がしっかりしているかどうかもチェックしておきましょう。
なお、画面サイズは15.6型以上がおすすめ。ゲームの迫力が増し、没入感も高まります。
クリエイティブ用途向け

動画制作などのクリエイティブ作業が主な用途の場合、GPUの性能だけでなく、色の再現性や画面サイズもチェックしましょう。フルHD動画の編集であればRTX 4050クラスでも問題なく行えますが、4K動画や複雑なエフェクトを扱う場合はRTX 4060以上、できれば12GB以上のVRAMを持つモデルがおすすめです。
また、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveといった編集ソフトは、NVIDIA製のGPUに最適化されているのが特徴。そのため、RTXシリーズを選べば、短い時間でレンダリングが行えます。
なお、CPUはCore i7やRyzen 7以上、メモリは32GB以上がおすすめ。ストレージは、容量が1TB以上あるSSDを選びましょう。ディスプレイのサイズは15.6型以上あると、作業がスムーズに行えます。
グラボ搭載ノートパソコンを安く買うなら、新品未使用品や再生品がおすすめ
グラボ搭載ノートパソコンを安く買いたい場合は、新品未使用品や再生品をチェックしましょう。
新品未使用品は、新品と変わらない品質ながらもコスパに優れているのが魅力です。メーカー保証対象外や開封済みではあるものの、動作確認以外は使用されていない、ほぼ新品のモデルが安く手に入れられます。
また、再生品とは、メーカーが何らかの理由で新品として販売できなくなった製品を直接仕入れ、修理や再生、動作確認を行った上で販売可能と判断したモノのことです。使用環境が分からない中古品とは違い、外観や内部パーツの劣化が少ないのが魅力です。
予算に限りがある人は、ぜひ新品未使用品や再生品の購入も視野に入れてみてください。
グラボ搭載のおすすめノートパソコン
最後に、グラボ搭載のおすすめノートパソコンを2つご紹介します。
- ゲーミングエントリーモデル:Lenovo LOQシリーズ
- ゲーミング高性能モデル:Lenovo Legionシリーズ
ゲーミングエントリーモデル:Lenovo LOQシリーズ

LenovoのLOQは、エントリー向けのゲーミングPCとしておすすめのシリーズです。性能の高いAMD RyzenやIntel Coreプロセッサー、NVIDIA GeForce RTXグラフィックスが備わっています。エントリーレベルながらも、優れた性能が備わっているのが魅力です。
デュアルファンやヒートパイプを用いた冷却システムが採用されているのもポイント。負荷の大きなゲームも快適にプレイできます。加えて、144Hzや165Hzの高リフレッシュレートで、アクションゲームやレースゲームなどが滑らかな映像で楽しめるのもメリットです。
さらに、動画編集やクリエイティブ作業がスムーズに行えるのも魅力。耐久性の高いLuna Greyのシャーシがボディに採用されているため、外出先での使用にも適しています。
ゲーミング高性能モデル:Lenovo Legionシリーズ

Lenovo Legionは、ゲーミングPCのなかで高い性能を有しているシリーズです。スペックの高いIntel CoreやAMD Ryzenプロセッサー、NVIDIA GeForce RTXグラフィックスが採用されており、デスクトップ並みのパフォーマンスが発揮できます。
トリプルファン構成や大型ベイパーチャンバーが搭載された冷却システムが採用されているのもポイント。長時間のゲームにおすすめです。また、リフレッシュレート165Hzや240HzのOLEDディスプレイが採用されているため、動きの速いゲームも快適に楽しめます。
動画編集や3DCG制作がスムーズに活用できるのもメリット。クリエイターの人にもおすすめです。
用途に合ったグラボ搭載ノートパソコンを選ぼう
グラボ搭載ノートパソコンは、ゲームや動画編集をはじめとした、負荷の大きな趣味や作業を楽しむのにおすすめです。選ぶ際はGPUの性能とCPUのバランスを確認しましょう。
また、用途に応じてシリーズを選ぶのも重要。ゲーム用途ならRTX 4060以上、クリエイティブ用途なら12GB以上のVRAMを目安にしましょう。
本記事を参考に、ぜひお気に入りのグラボ搭載ノートパソコンを見つけてみてください。



