近年、働き方の多様化に伴い、1台でノートパソコンとタブレットの両方として使える「タッチパネル対応2in1ノートパソコン」が注目を集めています。
コンバーチブル型とデタッチャブル型の2つのタイプがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
本記事では、タッチパネル対応2in1ノートパソコンの選び方を解説。タブレットとの違いや、おすすめのシリーズなどもご紹介します。
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【基本】タッチパネル対応2in1ノートパソコンの種類
タッチパネルのノートパソコンには、主に2つの種類があります。
- コンバーチブル(フリップ)型
- デタッチャブル型(着脱式2in1 PC)
それぞれ見ていきましょう。
1.コンバーチブル(フリップ)型|360°回転で4モード

コンバーチブル型(フリップ型)のノートパソコンは、画面部分を360°回転させることで、タブレットとしても使用できるのが特徴です。
通常のノートパソコンとして使う「ラップトップモード」、画面を少し手前に倒した「A字型に立てるテントモード」、画面を反転させた「スタンドモード」、そして「タブレットモード」と、4つのスタイルで使用できます。
コンバーチブル型の2in1ノートパソコンは、プレゼンや打ち合わせの機会が多いビジネスパーソンにおすすめです。画面を相手に見せながら会話ができるため、資料や情報がスムーズに共有できます。
ただし、コンバーチブル型の2in1ノートパソコンはキーボードとディスプレイが一体化しているため、デタッチャブル型とよりも重量がある点には注意が必要です。その分、しっかりとした作りになっています。
2. デタッチャブル(着脱式)型|キーボード分離で軽量

デタッチャブル型(着脱式2in1 PC)のノートパソコンは、ディスプレイ部とキーボード部が分かれているのが特徴です。「セパレート型」とも呼ばれており、キーボード部を取り外せばタブレットとして使用できます。
デタッチャブル型2in1ノートパソコンの魅力は、軽量性に優れていることです。コンバーチブル型とは異なり、ディスプレイ部のみを持ち歩けます。外出先や移動中での使用が多い営業職や学生におすすめです。
また、キーボード部分に追加のバッテリーや拡張ポートが搭載されているモデルが多く、長時間の作業に適しているのもポイント。加えて、キーボードドックにはUSBポートやSDカードスロットなどが配置されているモデルも多く、拡張性にも優れています。
ただし、接続部分の耐久性や接続の確実性については注意が必要です。頻繁に着脱を繰り返すとコネクタ部分に負荷がかかる可能性があります。そのため、購入前に接続方式(マグネット式やコネクタ式など)を確認しておきましょう。
2in1ノートパソコンとタブレットはどっちがいい?違いを徹底比較

タッチパネル対応2in1ノートパソコンを購入する前に、タブレットとの違いをしっかりと理解しておきましょう。タッチパネル対応2in1ノートパソコンにはWindowsを搭載したモデルが多く、幅広いソフトが利用できます。一方、タブレットで使用できるのはモバイル向けのアプリが中心で、ビジネスシーンでの使用にはやや不向きな点に注意が必要です。
加えて、タッチパネル対応2in1ノートパソコンには、タブレットよりも性能の高いCPUやメモリが搭載されているモデルが多く、複数のアプリ同時に動かすマルチタスクにも適しています。タブレットは軽量性を重視した設計が採用されたモデルが多いため、処理能力は2in1ノートパソコンに劣ることが多いのが実情です。
また、操作性については、タッチパネル対応2in1ノートパソコンもタブレットもタッチ操作が可能。しかし、2in1ノートパソコンにはキーボードがあるため、書類作成や表計算などの作業が効率よく行えます。外付けキーボードを用意すればタブレットでもタイピングが行えますが、タッチパネル対応2in1ノートパソコンの方が安定性と使い勝手の面で優れています。
なお、価格面では、同程度の性能であればタブレットの方が安い傾向にあります。タッチパネル対応2in1ノートパソコンは性能がピンキリで、安価なモデルだと処理能力が低い場合があるため注意が必要です。
タッチパネル2in1ノートパソコンの魅力(メリット)
タッチパネル対応2in1ノートパソコンの魅力は、直感的な操作が行えることです。アイコンをタップしたり、2本の指で画面を拡大・縮小したりと、思い通りの操作が行えます。スマホの操作に慣れている方なら、すぐに使いこなせるようになるのがポイントです。
加えて、手書き入力ができるのも特徴。タッチペンを使えば、思いついたアイディアを素早くメモすることも可能。文字では表現しにくい図やイラストも直接描き残せます。会議中に説明したい内容を図で表現したりクリエイティブな作業でスケッチを描いたりと、さまざまな使い方ができます。
また、ノートパソコンとタブレットの機能が1台で使用できるのもポイント。デスクワークではキーボードを使って効率的に作業し、移動中にはタブレットモードに切り替えて操作が行えます。柔軟性が高く、さまざまなシーンで活躍するのもメリットです。
【用途別】タッチパネル2in1ノートパソコンの選び方
要です。
- 外出先で打合せをする機会が多い営業職
- クリエイティブな作業が多い方
- 柔軟な使い方をしたい方
- 性能重視ならWindows・価格重視ならChromeOS
順番に解説します。
外回り・打合せが多い営業職向け
外出先での打合せが多い営業職の方には、デタッチャブル型のモデルがおすすめです。キーボードを取り外せばタブレットとして使用できるため、クライアントとの距離を縮めながら資料が共有できます。画面を指でタップしながら説明したり重要な部分を拡大表示したりと、相手に伝わりやすいプレゼンテーションをできるのが魅力です。
画面サイズは13.3インチ程度のモデルがおすすめ。持ち運びやすいサイズ感と、資料が見やすいサイズ感を同時に実現しています。また、CPUはCore i5やRyzen 5クラスがあれば、複数のアプリが快適に操作可能です。
メモリは8GBがあれば、軽快に動作させることが可能。ストレージは、容量が256GB以上あれば、営業に必要な資料やデータが十分に保存できます。
さらに、バッテリー持続時間も重要なポイント。一日中外回りをするのであれば、8時間以上の連続使用が可能なモデルがおすすめです。急な打合せが入っても、充電切れを気にせず使い続けられます。
クリエイティブな作業が多い方
クリエイティブな作業をする機会が多い方には、コンバーチブル型のモデルがおすすめです。自由に変形でき、作業内容に適したスタイルで使用できます。イラスト制作やデザイン作業ではペンで描画でき、まるで紙に描いているような感覚で創作活動に集中できるのが魅力です。
クリエイティブな作業では高い処理能力が求められるため、スペック選びが重要になります。13.3インチ以上の大画面で作業領域が確保でき、CPUはCore i7やRyzen 7クラスが採用されているモデルがおすすめです。メモリは16GBあれば、Adobe Creative Cloud(Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど)やBlenderといった重いアプリも快適に動作します。ストレージ容量は1TB以上あれば、解像度の高い画像や動画ファイルが大量に保存できるので安心です。
また、色再現性の高いディスプレイが搭載されているかどうかもチェックしましょう。正確な色表現ができないと、印刷物やWeb上で意図した色合いと異なってしまう可能性があるため注意が必要です。
1台多役で柔軟に使いたい人向け
タッチパネル対応2in1ノートパソコンの魅力は、用途に応じて自由自在に使い分けられる柔軟性の高さです。キーボードを使ってメールチェックや文書作成を行ったり、タブレットモードで動画視聴やSNSチェックを行ったりと、1台で何役もこなせます。
上記のような多様な使い方を楽しみたい方には、コンバーチブル型かつ画面サイズが13.3インチ以上のモデルがおすすめです。360°回転するヒンジによって、ノートパソコンモード・タブレットモード・テントモード・スタンドモードと4つのスタイルを使い分けられます。加えて、CPUはCore i5やRyzen 5クラスがあれば、日常的な作業から軽いクリエイティブ作業まで幅広くカバーできます。
また、メモリ8GB、ストレージ容量256GBという構成なら、複数のアプリが同時に起動可能。写真や動画、音楽ファイルもたくさん保存できます。
性能重視のWindows/価格重視のChromeOS

タッチパネル対応2in1ノートパソコンを選ぶ際、OSの種類をチェックしましょう。OSの種類には主にWindowsとChromeOSの2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
Windowsの特徴は、汎用性の高さです。PhotoshopやIllustratorなどのプロ向けソフトウェアから、各種ビジネスアプリまで、幅広く対応しています。加えて、性能の高いCPUやGPUが搭載されたモデルが多く、動画編集や3D制作といった重い作業も快適に行えるのがポイント。既存ファイルやシステムとの互換性も高く、ビジネスシーンでの使用におすすめです。
一方のChromeOSは、価格の安さが特徴。クラウドベースで動作するため、高性能なハードウェアを必要としません。加えて、Androidアプリが使用でき、スマホと連携できるのも魅力です。
コスパ重視なら「新品未使用品・再生品パソコン」がお得

タッチパネル対応2in1ノートパソコンを安く購入するなら、新品未使用品や再生品パソコンがおすすめです。
新品未使用品は、メーカーが展示用に使用したり、返品された商品を再整備したりしたもの。新品とほぼ同じ状態でありながら、新品よりも安く購入できる場合があります。加えて、メーカー保証が付いていることも多く、安心して使用できるのが魅力です。
また、再生品パソコンは、企業で使用されていた中古品を専門業者が清掃・整備・検査して販売しているもの。多少の使用感はあるものの動作に問題はなく、ときには新品の半額以下で購入できることもあります。コスパの高さが魅力です。
加賀マイクロソリューションが運営する公式オンラインストアでは、新品未使用品や再生品パソコンを低価格で提供しています。
タッチパネル対応2in1ノートパソコンを手頃に入手したい方は、ぜひご検討ください。
【おすすめ2選】2in1ノートパソコン
最後に、おすすめの製品をご紹介します。
ASUS Chromebook CM30 Detachable(着脱式)
タッチパネル対応2in1ノートパソコンのなかで、とくにおすすめなのが「ASUS Chromebook CM30 Detachable」です。10.5インチのタッチディスプレイと、着脱式のキーボードが特徴。タブレットとノートパソコン両方のよさを兼ね備えています。
15秒の急速充電で約45分間使用できるタッチペンが付属しているのもポイント。加えて、ノートパソコン本体のバッテリー持ちがよく、外出先での使用にも適しています。
ただし、重いゲームや高負荷な作業に向いていない点には注意が必要。文書作成やWeb閲覧、軽いクリエイティブ作業での利用を想定している方におすすめです。
HP Envy x360(コンバーチブル)

HP Envy x360は、高級感あふれるアルミボディと洗練されたデザインが魅力の2in1ノートPCです。
360度回転ヒンジを搭載しており、ノートPCとしてはもちろん、タブレットスタイルやテントモードなど、利用シーンに合わせて自在に形を変えられます。
最新世代のIntel CoreプロセッサーまたはAMD Ryzenプロセッサーを搭載し、動画編集や写真加工といったクリエイティブ作業から、日常のブラウジングやオフィスワークまでスムーズにこなせます。フルHD以上の高解像度ディスプレイは色彩も鮮やかで、映像コンテンツやクリエイティブ作業に最適です。
薄型・軽量設計で、外出先への持ち運びもラクラク。長時間駆動のバッテリーを備えているため、カフェや出先でも安心して作業を続けられます。